大阪アーツカウンシルは、より良い文化芸術活動の環境づくりを進めるために、芸術家・制作者・研究者など幅広いバックグラウンドを持ったスタッフによって構成されています。
統括責任者(部会長)
宮崎 優也(みやざき ゆうや)

指揮者・プロデューサー・研究者
1988年東京生まれ。高校を卒業と同時に渡米。指揮、音楽学、神経心理学を学び、ノーステキサス大学院にて修士号取得と博士号単位取得満期退学。在学中からオーケストラやオペラ等の現場で活動する傍ら、高校や音楽大学の非常勤講師、音楽祭の音楽スタッフとして参加するなど教育方面でも経験を積む。11年間の米国における活動から帰国後、関西圏にてフリーランスオペラ指揮者として活動開始。堺シティオペラ一般社団法人のアーティスティックディレクター兼事務局長を経て、2022年より大阪アーツカウンシル統括責任者、大阪府文化アドバイザー、大阪市文化アドバイザー、そして2023年からは日本芸術文化振興会プログラムオフィサー(音楽分野)に就任。フリーランス指揮者として活動する一方、非営利文化芸術活動を中心に事業評価、調査研究、政策提言、研修などの活動環境整備にも関わっている。
専門委員
垣沼 絢子(かきぬま あやこ)

立命館大学専門研究員(日本学術振興会特別研究員 PD)
1987年愛媛県生まれ、大阪在住。立命館大学専門研究員(日本学術振興会特別研究員PD)、京都産業大学・大阪大学非常勤講師。大阪大学文学研究科文化表現論専攻(演劇学・音楽学)博士後期課程修了。博士(文学)。制度の変化にともなう20世紀の芸術娯楽文化思想と上演文化産業の形成について、労働およびジャンル横断・伝統芸能の近代化・文化交流の観点から研究している。演劇の現場・研究・観客をつなぐ「げきがく」を共同主宰。2020年より公益財団法人吹田市文化振興事業団(吹田市文化会館メイシアター) 評議員。近著に『近代日本の身体統制:宝塚歌劇・東宝レヴュー・ヌード』(単著)、『コンクール文化論』(共著)。
北村 智子(きたむら ともこ)

アートアドミニストレーター
1975年神奈川県生まれ。東京芸術大学大学院音楽研究科応用音楽学専攻にてアートマネジメントを学ぶ。東京で企業メセナ協議会に勤務後、2009年に大阪の千島土地(株)に入社。同社の地域創生・社会貢献事業である「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」「アヒルプロジェクト」「おおさか創造千島財団」の設立準備〜運営などを担当した。2019年からはフリーランスとして、千島財団が創設したWebメディア「paperC」の運営に従事。社会人生活では一貫して「文化芸術の環境整備」をライフワークと考えている。
塚原 悠也(つかはら ゆうや)

アーティストユニットcontact Gonzo ディレクター・パフォーマー
京都市生まれ大阪市在住。contact Gonzo メンバー、KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター。 関西学院大学大学院文学部美学専攻修士課程修了。2002 年に NPO DANCEBOX のボランティアスタッフとして参加した後、 2006 年パフォーマンス集団 contact Gonzo の活動を開始。 殴り合いのようにも、ある種のダンスのようにも見える、既存の概念を 無視したかのような即興的なパフォーマンス作品やインスタレーション 作品を、国内外、屋内外で多数制作。
沼田 里衣(ぬまた りい)

大阪公立大学大学院 文学研究科 准教授
知的障害者を含む人々を対象とした即興音楽ワークショップや公演を行う傍ら、技術や価値観の差異を超えた音楽作りについて研究する。2005年より「音遊びの会」主宰(〜2017年)、2014年よりおとあそび工房(〜2021年)を主宰する。音、からだ、ことばを使って様々な人々との対話を繰り返しながら思考する実践を、臨床音楽学研究として進めている。論文に「音とことばによる対話に関する臨床音楽学研究:『おとあそび工房』における試みから」(アートミーツケア学会第13号)、「『動いている音楽』―社会的課題と結びついた即興音楽の美的戦略に関する一考察―」(JASMIMジャーナル vol. 5)、共著に『障がいのある人の創作活動―実践の現場から』(あいり出版)等。博士(学術)。大阪公立大学大学院文学研究科准教授。
専門委員(採択審査担当)
長川 勝勇(ながかわ まさお) | 一般社団法人インターナショナルアーティスト支援協会 常任幹事/CO-FOUNDER |
畑 律江(はた りつえ) | 毎日新聞 客員編集委員 |
原 久子(はら ひさこ) | 大阪電気通信大学 総合情報学部 教授 |
広瀬 依子(ひろせ よりこ) | 追手門学院大学 文学部・国際教養学部 講師 |
アーツマネージャー
井上 美葉子(いのうえ みわこ)

ワークショップデザイナー、 キャリアコンサルタント、社会保険労務士
兵庫県宝塚市出身。大学卒業後、行政や民間企業での勤務と並行して演劇活動に参加。大学院入学を機にアートマネージャーの活動を本格化し、公共文化イベントや京都・大阪の演劇制作に関わるほか、民間大劇場のリニューアルオープン時には制作・広報に携わった。現在は、KYOTO EXPERIMENTにてボランティア・インターンシップのマネジメント、およびハラスメント防止講習の企画・運営を担当。また非常勤講師として京都芸術大学、京都デザイン専門学校のキャリアデザイン授業を担当している。
ライフワークは「舞台芸術業界における労働環境改善とキャリアデザイン普及」の研究と実践。
大阪市立大学大学院創造都市研究科都市共生分野修士課程修了(都市政策)
共著「コロナ禍における日米のNPO」(明石書店/2020年)
内田 結花(うちだ ゆか)

ダンサー・振付家
大阪府出身在住。関西を拠点にダンサー・振付家として活動。
近畿大学文芸学部芸術学科舞台芸術専攻卒業。文化庁・NPO DANCE BOX主催「国内ダンス@神戸」2期修了。
近年の自作品に、『暮らしのシリーズ』(2019〜23年/2021年KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD 2020 最終審査会選出)、『Along a long ARIMA』(2021年 六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2021)、『ニュー・フィールドワーク』(2023年 下町芸術祭/ 2025年 Bangkok International Performing Arts Meeting(BIPAM)、KYOTO EXPERIMENT、国際交流基金共同プロジェクト’Shifting Points’)など。2022年より障害のあるパフォーマー含むダンスカンパニーMi-Mi-Bi(プロデュース:NPO DANCE BOX)に立ち上げから関わり、2024年豊岡演劇祭に招聘され上演したダンス作品『島ゞノ舞ゝゝ』では、森田かずよとともに演出を務める。また、ダンサーとして、国内外の振付家、作家の作品に多数出演している。
2014年よりNPO DANCE BOX、2017〜21年にはアートエリアB1のスタッフとして、様々なアートプロジェクトに創作から制作面に至るまで携わる。
小倉 千裕(おぐら ちひろ)

俳優、シンガー、 舞台芸術研究者
1993年生まれ。大阪府出身。同志社大学大学院経済学研究科応用経済学専攻博士前期課程修了。在学中は、「日本の演劇における前売券を割り引く商習慣」をテーマに研究を行い、自らも舞台に立つことを両立する生活を送る。修了後は、演出・制作にも活動を広げ、主宰する俳優組合わざおぎるどで、日本の近代戯曲を中心に公演活動を開始。2019-22年 株式会社OSK日本歌劇団 広報宣伝担当として、公演のキャッチコピーやあらすじの執筆、フライヤー・プログラム冊子等のディレクションに携わる。その後、KYOTO EXPERIMENT 2023 広報、大東市メディア部 部活指導員などを経験。現在は、チケット価格の研究を再開し、俳優・シンガーとしての当事者意識を持ちながら、研究と現場を繋げる場づくりに取り組む。
ロームシアター京都 リサーチプログラム2022-23年度リサーチャー。
梶原 千聖(かじはら ちさと)

音楽家
兵庫県立西宮高校音楽科を経て、京都市立芸術大学を首席で卒業。ベーテン音楽コンクール第1位、ナウェンチュフ国際ヴァイオリンコンクール(ポーランド)第3位などに入賞。京都市長賞、京都音楽協会賞を受賞。2021年度(公財)青山音楽財団奨学生。
高校卒業時まで、指揮者・佐渡裕氏率いるスーパーキッズオーケストラに在籍し、テレビ朝日「題名のない音楽会」等のメディアにも多数出演。小澤征爾音楽塾オーディションに合格し、選抜メンバーとして特別演奏会に出演したほか、オペラプロジェクト及びセイジ・オザワ松本フェスティバル内公演にてコンサートミストレスを務める。ソロリサイタルの開催やプロ楽団への客演 アーティストサポートなど、ジャンルを問わず幅広く演奏活動をおこなっている。
久保田 ひかり(くぼた ひかり)

CREMONALABO株式会社代表取締役社長
大阪桐蔭高等学校Ⅲ類吹奏楽コース卒業。
京都市立芸術大学音楽学部管・打楽専攻(ファゴット)卒業。
2016年『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリを設立。
2021年10月CREMONALABO株式会社代表取締役社長就任。
2023年4月第1回「室内楽コンクールOSAKA」を主催・副実行委員長。
花岡 京子(はなおか けいこ)

伝統芸能コーディネーター、花福座 主宰
2021年1月より「花福座~伝統芸能応援部」という屋号を個人の活動に名付け、公に「日本の伝統芸能を応援する人」としてFacebookページ(花福座伝統芸能応援部)にて立上げ宣言。
以降、主な活動としては
①伝統芸能の継承者を応援するために、客数30人程度の小さな公演を数多く開催
②自身の観劇レポートやこれからのお勧め公演案内をFacebookページ上で公開。投稿数月間40本程度。
③演奏者、芸人自身の開催する公演での司会、受付、会場設営等のヘルプ
④伝統芸能の公演に携わるプレイヤーおよびプロデューサー、主催者等へのアイデア提供、人的マッチング
などを行っています。
それ以前は単なる伝統芸能ファンの一人であり、素人として、義太夫と琉球舞踊をそれぞれ20年程度継続してお稽古しています。
※「花福座」は法人ではなく、伝統芸能ファンの一人としての活動に名前をつけたものです。「主宰」「座」と言っても、他にメンバーがいるわけではなく、あくまで今村個人の活動を、友人知人が適宜ボランティアで手伝ってくれることで成り立っています。
廣川 文(ひろかわ ふみ)

アーティストマネージャー
大阪芸術大学舞台学科演技演出コース卒業。在学中、同大学のメンバーと旗揚げした劇団の副主宰を数年務めた後、劇団解散と同時に音楽の世界に興味を持つ。当時大阪で「お抱え劇団がいるライブハウス」として話題になっていたSoap opera classicsの経営会社である、株式会社ソアーズ・ミュージックに入社。系列店である梅田amHALLで6年間、音楽業界のノウハウや、イベント企画について学ぶ。
2015年からは、音楽事務所である株式会社S.P.Mでマネージャーを務めながら、数多くのインディーズミュージシャンと交流を深める中で、演劇と音楽を結び付けるべく、ミュージカルの制作も担当。
2022年1月に、株式会社S.P.M所属アーティストの「キャラメルパッキング」と独立し、現在は彼らのマネージャーを務めながら、年数本、舞台の制作を担当。
自分の原点となる関西小劇場界と、関西インディーズ界が化学反応を起こし、それぞれが繁栄することを目標とした、イベントや公演の企画を行っている。
米子 凪里(よなご なぎり)
アートマネージャー
1993年、大分県生まれ。大分県立芸術文化短期大学国際文化学科を卒業後、フランスに渡り、公共空間における人々の営みや関わりに興味を持つ。2016年より地元の公共文化施設で事業担当を経て、2019年からJR由布院駅構内の待合室兼アートスペースに勤務。同年、「藝術新社 漂泊」を設立。地域社会と文化芸術の関係性を軸に企画制作、コーディネートを行う。対話と協働を通じて、異なる立場の人々をつなぐとともに分野にとらわれない視点で、実験的で多様な活動を展開している。