大阪アーツカウンシル 次期統括責任者の公募開始について

大阪府市文化振興会議 アーツカウンシル部会(大阪アーツカウンシル)の宮崎部会長(統括責任者)の任期が今年度末で満了することに伴い、大阪府と大阪市の文化事業の評価や、各種補助金・助成金の審査などを担う「大阪アーツカウンシル統括責任者」の募集が始まりました。
このポジションは、大阪の文化政策と現場をつなぐ重要な役割を担います。選定された方は大阪府および大阪市の文化アドバイザーとしても委嘱を受け、文化政策の推進に関する指導や助言などを行う予定です。
主な業務は「評価・審査」「調査」「企画」の三本柱で構成されています。まず「評価・審査」では、大阪府・大阪市が実施する文化事業や助成事業について、芸術的・社会的な視点から成果や意義を検証し、より良い制度設計や政策の改善につなげます。「調査」は、文化芸術をめぐる現状や課題を分析し、データや事例を蓄積していく“文化政策のシンクタンク”的な役割を担います。アーティストや団体の実態、文化資源の分布、社会的インパクトなどを体系的に把握し、政策判断の根拠をつくる仕事です。そして「企画」では、これらの評価や調査で見えてきた課題やテーマをもとに、トークイベントや勉強会、相談会などを企画・実施し、文化行政・市民・専門家が交わる対話の場を生み出していきます。
報酬モデルは年間およそ440万円程度で、勤務の実態により変動があります。令和6年度の統括責任者への支給額(大阪府市文化振興会議委員や両アドバイザーとしての報酬を含む)は約540万円でした。いずれも非常勤ポジションであり、スケジュール調整は必要ですが、自身の文化芸術活動や教育活動などと並行して従事することが可能です。
現任の宮崎統括は、指揮活動や他自治体でのアーツカウンシル業務、大学での非常勤講師を並行して行っており、文化政策と芸術実践の両面から活動を展開しています。
文化を支える仕組みを考え、行政と社会、そして芸術の現場をつなぐこの役割に関心のある方は、ぜひご検討のうえ、ご応募ください。
https://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/fumin/o070100/prs_51195.html
https://www.pref.osaka.lg.jp/o070100/bunka/bunsinkaigi/index.html